糖尿病とコーヒーの関係

コーヒーに含まれるカフェインが血糖に干渉して糖尿病を悪くするという警告がされています。

それは、食事の時に飲むコーヒー(カフェイン)が、食後の血糖上昇、血中インスリン濃度上昇に強く関与することが見つけられたからです。糖尿病になってしまったらコーヒーの飲みすぎに注意しなければいけません。

糖尿病になってしまったらコーヒーの飲みすぎに注意が必要!!

実は糖尿病の『予防』と、糖尿病を『発症』してからの心得は必ずしも同じであってはいけません。

『予防』と『治療』とでは食事の栄養素の配分(炭水化物など)も変ります。糖尿病者は食後の高血糖(ブドウ糖)を防ぐために食事の炭水化物(ブドウ糖)の量に注意しなくてはなりません。しかし、糖尿病予防にはウエイト・ロスが大切なので、低脂肪、高炭水化物食の方が合うのです。

いざ糖尿病になってしまった人たちにはコーヒーをガブガブ飲むのはよくないこと、と理解しましょう。

『健常者は食後1時間ほどでブドウ糖がきちんと代謝されますが、2型糖尿病者はそうではありません。特に2型糖尿病の人が食事の時にコーヒーを飲むと、血糖(ブドウ糖)やインスリン濃度の低下に時間が掛るようになります』

☆☆ 食後血糖値の高い人はコーヒーの飲み方に工夫が必要!!

意外なことに空腹時のコーヒー摂取は、血糖値にも血中インスリン濃度にも影響が殆んどありません。

ところが食事でブドウ糖(炭水化物)の負荷が掛ると、食事の最後に飲むコーヒーが食後の血糖コントロールを悪くします。空腹時血糖値よりも食後血糖値のコントロールに治療が大切なので、コーヒー好きで食後血糖値の高い人は工夫の余地があります。

食後のコーヒーは、控えるようにした方が良いと思います。

糖尿病の「予防」としてコーヒーを飲む

糖尿病の「予防」と「発症後」のコーヒーの飲み方に違いがあります。

糖尿病の「予防」として、コーヒーを飲むのは効果的であるという研究結果がいくつか発表されています。その理由として、コーヒーに含まれるカフェインが、脂肪の燃焼を助けて体重増加を防ぐからとか。または、コーヒー成分のクロロゲン酸が作用して間接的に血糖値をコントロールしているのでは等と、色々な説がありますがハッキリとは解明されていません。

いろいろ調べたところ、コーヒーをたっぷり飲むのは控えた方が無難のようです。大量にコーヒーの「カフェイン」を摂取すると、炭水化物の利用効率が悪くなり血糖値が高くなる恐れがあるからです。

予防では沢山飲んでOKでも、発症したら要注意とは・・・

コーヒーの成分が複雑に影響しているため、なかなか難しい所のようですね。

糖尿病の「発症後」のコーヒーの飲み方

発症すると、食後の血糖値コントロールがとても大事になります。

コーヒーのカフェインにより血糖値が上がりやすくなるため、発症している人は食事中や食後のコーヒーは控えことが肝要です。コーヒーだけでなく紅茶や緑茶、清涼飲料に含まれるカフェインも要注意です。

「でも、やっぱりコーヒーが飲みたい!」

そんな時は、空腹時に飲むことをオススメします。

 

嬉しいことに、空腹時にコーヒーを飲んでも血糖値の変動は殆ど見られないそうです。さらに、アラビカ種の深煎り豆を選び、できれば抽出はアメリカンで!そうすればカフェイン量も減り、より安心ですね。

アラビカ種:カフェイン量がロブスタ種の半分。

 ・ブラジル、コロンビア、モカ、ガテマラ、マンデリン・・・等。

 ・普段、皆さんがコーヒー豆専門店で購入する豆は、「アラビカ種」がほとんどです。

深煎りの豆:浅煎りよりもカフェイン量が少ない。

アメリカン:薄いコーヒーだと、さらにカフェインが少ない。

糖尿病発病後にコーヒーを飲む場合には、アラビカ種の深煎り豆で、アメリカンスタイルで飲むのがカフェイン量が少ないです。十分に考慮して飲みましょう。





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